書籍・雑誌

2011年3月 5日 (土)

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト

いつまでたってもいいものはいい。本は時代を経ても、その時々で感動を与えてくれる。そのあたりが、素晴らしいと思うのだ。

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト

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著者:上遠野浩平

 

 

 

 

 

個人的に、ラノベ第2世代の大作家:上遠野浩平さんのベストセラーシリーズの新刊です。
ザ・スニーカーが休刊になるというラノベ没落のニュースもありますが、面白いラノベもキチンと発刊されています。
ラノベ隆盛期に颯爽と登場された作者ですが、いまなお、作品を生み出し続ける発想の源は素晴らしいです。最近のアニメの原作としてのラノベに比べると、やはり格が違う。てか、過去にアニメ化されたけど、著者の雰囲気をうまく表現できなかったのを覚えているが。。

ブギーポップを最初に読んだ時の楽しさは、今も忘れない。

ラノベ好きを自負される読者ならば、一読必至の教科書的な作品です。

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2011年3月 1日 (火)

謎解きはディナーのあとで

本屋さんは、本を読む人が少なくなって、大変やなぁと思う。私は文章を読むもの好きで、映画を観るもの好きな、典型的なインドア傾向な人ですが、同じ系統の趣味趣向の人が減ったんですかね。別に人の趣味なんて、どうでもいいですけど、そういう人って何が楽しいのか、それが私の最近の謎です。

謎解きはディナーのあとで

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著者:東川篤哉

 

 

 

 

 

 

 

 

書店の店頭で、平積みされていて、2011年本屋大賞にノミネートされた、とか帯が面白そうなことが書いてあったので、衝動買いして読んでみた。

がっかりでした。

面白いのです。でも、これって赤川次郎先生が書いたら、もっと面白いんじゃないか。似たような作品を赤川先生は書いておられるのではないか。
そして、この作品はその劣化版のコピーみたいな作品でした。そうして、本屋大賞にノミネートされているのでしょうかね。もしかして、読者の活字クオリティが下がったので、このレベルから入っておけ、という意味なんでしょうか。小学校の図書室にあるといいと思います。

本格推理を好んで読む私には、物足りない作品でした。

350円で文庫買いで十分だと思う。
同じノミネート作品なら、有川浩さんの『ストーリー・セラー』『キケン』貴志佑介さんの『悪の教典』を買えばよかったと、後悔が残りました。

追記:中村佑介さんの装丁は雰囲気ありますね。

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2011年1月12日 (水)

神さまのいない日曜日

私のまわりには、神も悪魔もいませんね。ホワイトです。

『神さまのいない日曜日』

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著者:入江君人

 

 

 

 

 

 

 

 

年末に帰省するにあたり、いままで読んだことのない人の小説を読もう、と考えて、いろいろ物色していたのですが、ドラマCDで豊崎愛生が声をあてると宣伝していたことと、富士見のファンタジア大賞を受賞しているということで、この作品を読んでみました。

これって、大賞を受賞したんだよねー???

すいません。
新人とはいえ、この文章、ひどくないですかね。
ラノベの衰退もここまで来たのかという印象。物語の終幕は、雰囲気があるとは思いましたが、最初から描写が不足するし、矛盾する。丘のとなりに山があるのに、谷間がない、とか、木の枝で釣りかまどを作って、火をつけてみたり、と、つっこみどころが満載でした。
将来性を買うといっても、売り物なのだから、もう少しなんとかしてください、というレベルでした。まあ、編集ももっと推敲させてよ、とも思います。

屍鬼を読んだあとだけに、残念さが際立った作品でした。

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2010年7月 8日 (木)

有栖川有栖さん 『闇の喇叭』刊行記念 サイン会

ひさしぶりである。
2008年に花園大学で行われた『ミステリ・ジョッキー』の公開収録以来なので、2年ぶりである。

有栖川有栖さんのサイン会へ行ってきました。

6月27日(日)14:00~ 於:大垣書店京都駅前店

新刊『闇の喇叭』の発売を記念して、全国でサイン会を実施されているようなのですが、京都の舞台は、京都駅南に今年オープンしたイオンモール内の大垣書店様でした。グッジョブです。

私は田舎者です。

京都市内へ出稼ぎに出てきて、うれしかったこと。映画館があること(驚愕)。そして、好きな作家さんのイベントに参加できること。

ということで、過去もできるだけサイン会や講演会には参加してきましたが、今回もまたまた参加してきました。

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江神シリーズや火村シリーズではない作品らしいです。

実はまだ読んでない。

現在、読んでいる作品が読み終わったら、じっくり読むのですよ。まったりと、しっとりと。

 

 

 

 

有栖川さんのサイン会の時は、以前は実名でサインをいただいていたのですが、今回は情報がネットから流れてきたということもあり、ハンドルでサインして貰いました。
先生には、ややうけらしく「様(敬称)でいいですか?」といいつつ、微笑んでいただけました。ありがとう。

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で、こうなりました。

素晴らしいコレクションである。

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2010年6月 8日 (火)

クビキリサイクル

時代から取り残されている、いや、自らとどまっている。変革などというものは、過去を振り返ってから判断されるものであり、体感するものではない。ホワイトです。

流行に鈍感なまま、日々を無駄に消費していますが、ようやく、10年前あたりまで到達できたようで、西尾維新の小説を少しずつ読み進めています。

最初はアニメ化された『化物語』を薦められ、おお、これはいいではないか、と原作を読み、今は、これまた知人に紹介されて『戯言』シリーズを読み始めました。

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主人公は、自らを『傍観者』と称していて、まわりの人、出来事、常識などを切り捨てていっている私としては、感情移入できる部分も多いですね。
ただ、私はかなり社会を『傍観』しつつ、結果、社会からも『傍観』されていますが、主人公は、『傍観』していないように思うのですよねぇ。まあ、『傍観』してたら、物語が転がっていきませんから。

上遠野浩平さんの新刊が出るまでは、西尾ワールドにどっぷり浸かったままなことは、確定的ですね。おお、流行の最後尾に乗っているぞ。

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2008年11月22日 (土)

本の姫は謳う

景気も木枯らしも冷え込み、いかがお過ごしでしょう?
私はもともと、心氷点下なので、あんまり感じていませんよ。ホワイトです。

いろんな意味で順風満帆なのですが、心の奥が反比例して、ずぼずぼっと暗黒面に惹かれていくのは気のせいでしょうか。

3か月ほど、スパイ活動のために勉強していた「初級システムアドミニストレータ」の秋期試験の結果が公表されました。自己採点では、午前試験が、脳みそ老朽化の影響で暗記機能に支障を及ぼしているせいもあり、ボーダーかなと思っていましたが、

・・・合格

合格率28.6%だったらしいが、うぬぬ。
私が合格するなら、もっと合格率高くてもよくないか?と正直おもった・・・。

資格を取れたところで、私にはまったくプラス効果はありません。
今年1年のスパイ活動の一環ですからね。来年には、投げ捨てスキルです。

最近、お気に入りで現在3巻目を、わくわくしながら読んでいる本があったりします。

〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2) 〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2)

著者:多崎 礼
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ライトノベルですが、作者のデビュー作を読んで、注目していたのですが、シリーズものを書いていると最近まで知らなくて、やっと読んでいたりします。
この関連の話をする方がまわりにあまりいないので、情報源が枯渇ぎみですね。
剣と魔法と機械文明と特殊能力、どれかを使わない作品はない最近のライトノベルの体たらくぶりにゲンナリしているのですが、この作品は読めます。楽しいです。
ハリウッド映画と同様で、書き手の才能が枯渇し、編集者の能力が低下している昨今ですが、なかには秀作もありますから、見放さずに読んでいくつもり。

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2008年8月 4日 (月)

スカイ・クロラ

いつから、感情が希薄になってしまったのでしょう。
涙を流したのは、いつのことでしょう?そういえば、最近、たまねぎを切ってません(^_^;)ホワイトです。

学生の頃は、よく友達とこんな本が面白いと話をしたものです。

最近は、あまりそんな話ができませんね。
社会人になると、どうして皆、勤勉になるのでしょう。
単一の行動原理で動く人を、人と呼べるのでしょうか。
仕事が楽しいことは否定しません。しかし、他にも楽しいことはあるでしょうに。

映画化されたということで、まず原作を読んでみました。
これ、1作目なのですが、話がぜんぜん終わってません。
人気作家だからできる反則技ですよ、これ。新人なら、この1冊を編集は発売してくれないでしょう。まあ、①とか書いてないだけましですか。さあ、続編を読まなくっちゃ。

スカイ・クロラ (中公文庫) スカイ・クロラ (中公文庫)

著者:森 博嗣
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年6月24日 (火)

綾辻行人&有栖川有栖のミステリ・ジョッキー、公開ライブ!

謎を秘めた生活は、とっても素敵。でも、みなさん、私の秘密を暴かないでくださいね。真実は、藪の中の方が世の中のためですよ。ホワイトです。

友人から情報提供をいただいて、ひさしぶりにイベントに参加してきました。

『綾辻行人&有栖川有栖のミステリ・ジョッキー、公開ライブ!』

日時:6月21日(土) 14:00~
場所:花園大学

会場は、大講義室だったのですが、一番後ろの方まで埋まってましたね。さすがの人気ですね。今回は、メフィスト誌で連載中の企画の公開版という形で、お二人の短編を取り上げて、その内容について語る、という形で行われました。綾辻氏は、『どんどん橋、おちた』から、「意外な犯人」、有栖川氏は、『絶叫城作人事件』から「黒鳥亭殺人事件」を取り上げられていました。

伏線の表と裏を張るという考え方や、発想の組み込み方など、今回は書き手からの視点を中心に話されていて、感化される部分が多かったですね。

そうそう、関西ではたくさんファンがいると思いますので、その場で明かされた情報提供を。

安楽椅子探偵第7弾の公開ですが、10月3日が問題編、10月10日が回答編の予定だそうです。阪神が優勝すると、特別番組で延期の可能性があるので、注意だそうで。
延期ならいいのだけど、時間を押すという危険は注意しないと、録画できないと、泣きますね。タイトルも公開されたのですが、ネットへの書き込みは禁止ということなので、身近な友人のみ、ホワイトあてに質問していただきましたら、お答えします。

コメントなどへの書き込みにはお答えしませんので。

さて、もっと本を読もうっと。

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2008年6月 4日 (水)

乱鴉の島

都市の鴉は、嫌いです。昔の鴉は、墓場のイメージと相まって、怪しかったのですけどね。鴉って漢字は好きなのですけど。ホワイトです。

先週末のカードゲームの大会は、3回戦で沈没(>_<)
初戦でのミスプレイを立て直す心の余裕がありません。
やはり、使い慣れないデッキはいけませんね。

4月以降の通勤時間での読書時間。
しばらくライトノベルを読んでばかりだったので、推理小説を読んでみる。
有栖川有栖さんのハードカバーですね。
以前は文庫しか買いませんでしたが、最近は我慢ができずに買ってしまう。
20台前半よりも読書量の総量は減っているので、平気ですけどね。

内容は、安定しています。少し、気になる部分もありましたが、良作ですね。すべてが衝撃作だといいのですが、さすがにそうもいけませんし。ただ、今、江神シリーズの新刊をまだ読んでいないので、遅ればせながら、そっちも手を出さないといけないな。

乱鴉の島 乱鴉の島

著者:有栖川 有栖
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年5月14日 (水)

沈黙のピラミッド ブギーポップ・クエスチョン

脱皮したら、元には戻れない。さなぎに戻りたい蝶はいないのか。ホワイトです。

想定されていたところですが、潜入先に感化されている自分がいます。
自分の組織の腐敗加減を、潜入先でも痛感する。しかし、その腐敗した組織に、私は帰っていく。その頃には、さらに腐敗は加速し、考えたくもありませんな。

組織から脱出し、個人活動に移って1ヶ月を過ぎる。

新組織からの期待は、すべて、私という個人に帰着し、私の行動した結果がその答えとなる。人は限られた自由を求めるというが、大きな水槽に移された金魚は、生きていけるか。

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21) ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21)

著者:上遠野 浩平
販売元:メディアワークス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上遠野(かどの)浩平さんの作品を連続鑑賞です。
まだ多感だった頃に出会ったこのシリーズ。ライトノベルにもかかわらず、複雑な構造と静かで内なる部分に語り掛ける内容に感染してから、定期的にこの世界に浸ることができることは、私の楽しみのひとつになり続けていますね。今回も、電車を降りるのが惜しいと思うほど、世界に埋没してしまいました。

ライトノベルは?という先入観で手を出していない方、もったいないですね。

別に私でない誰かの手から楽しみがこぼれたところで、私には影響しませんがね。

世界の敵になりたい。

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