« 硫黄島からの手紙 | トップページ | エラゴン 遺志を継ぐ者 »

2006年12月28日 (木)

悪意

風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとかやん

浅野内匠頭 辞世の句

別にこの世に恨みがあるわけでもありません(^^;)
キラ君は大好きですよ。……デスノートでしょ、え、違う?(^~^*)

寒さ吹きすさぶ京都からホワイトです(^o^)/
ここ2週間ぐらい、読書のペースが上がってきました。
なんだか波があるようで、読めない時はまったく読めないのですが、突然、読書熱というか活字への集中力が湧き上がり、むさぼるように読んでしまいます。

悪意 悪意

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最近、有栖川有栖さんの新刊が出ないこともあり、推理小説を買っていませんでしたが、また読もうと思い立ち、買ってみました。
なぜ、東野圭吾なのか。それは、最近、mixiでいろんな人と交流しているなかで、東野圭吾さんの作品をおすすめされたから(^^;)
何作かは読んでいますが、まだまだ未読の作品が多く、この際、おすすめされた作品を順々に読んでみようかと。

既読作品は、

『放課後』『卒業 雪月花殺人ゲーム』『学生街の殺人』『仮面山荘殺人事件』『十字屋敷のピエロ』『ゲームの名は誘拐』『探偵ガリレオ』

と、こんなところですね。

本当は、『悪意』ではなく、別の作品を買おうと思っていたのですが、ちょうど売り切れていて、かわりを探している時に文庫の裏書が気に入ったので。

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第1発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。<『悪意』裏書より>

この作品には、二つ特長があります。一つ目は犯人探しが目的だけでなく、動機を推理することが目的になっている。これは、新本格を中心に読む私にとって、少し新鮮だった。
二つ目は、物語が登場人物の手記や記録で構成されていること。これで、読者は複数の語りべの視点に違いや錯誤、書かれなかった真実なども推理することが楽しめるのだ。

二つ目の手法を読んだ時には、筒井康隆の『ロートレック荘事件』を思い出しました。
未読の方は、ぜひ読んでいただきたい秀作です(*^^*)最近は、『パプリカ』や『時をかける少女』などが映画化され、SF作家としてクローズアップされていますが(いや、今までから巨匠ですけど(^^;))、推理小説も書いているんです。
ネタバレになるので、内容には触れませんが、推理小説がお好きな方は、ぜひ読んでみてください。

あれ、いつのまにか、筒井康隆の紹介になってる(^^;)ま、いっか。

|

« 硫黄島からの手紙 | トップページ | エラゴン 遺志を継ぐ者 »

コメント

新刊でませんね~有栖川さん
今年は「らんあ・・・」を出したからか
火村先生は「砂の男(仮題)」ででるのかな
筒井康隆の「時をかける少女」に収録されている
記憶シリーズの短編が大好きです♪
タイトルを覚えてませんが^^;

そうだ「幻想運河」を読もう!

投稿: わか | 2006年12月30日 (土) 09時13分

>わかさま

確かに新刊出ませんね。
いろんなところでコラムを書いたり、多忙なご様子なので、ま、仕方ないかと(^^;)
『時をかける少女』は、まだ未読なんです。今度、本屋で覗いてみます。
買ってしまうと、積ん読が増えるしなぁ(>_<)

私はしばらく東野圭吾へ浮気中。
『どちらかが彼女を殺した』を読み始めてます。
遅読なので、いつになるかはわかりませんが、またブログでレビューを書きたいと思ってます(^o^)/

投稿: ホワイト | 2007年1月 1日 (月) 11時11分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 悪意:

« 硫黄島からの手紙 | トップページ | エラゴン 遺志を継ぐ者 »